一話を一晩ずつ

卒業 (新潮文庫)

卒業 (新潮文庫)


重松清を初めて読んだ。短編だから寝る前にひとつずつ。
最初の「まゆみのマーチ」で不覚にも涙。
(結局4作品すべて涙したのだが)
私の次男と重なるような、共感できるところがあって。



4つの短編はいずれも「死」をテーマとしているが
読んだあとで暗くジメッとしない。
どの話にも共感できたのは作者と同年代だからなのかも
しれない。
人が不器用に生きていく、そのなかでいくつかの「死」と
向き合ったり背を向けたり、ひとつとして同じではない。
「死」を通して「生」を知る。