「森村泰昌 なにものかへのレクイエム」

ぜひとも見たかった。


この人、自分をいろんな人に変えてポートレートを撮ったりしています。

http://www.morimura-ya.com/


第1部 戦場の頂上の芸術(オトコ達へ)


三島由紀夫アンディ・ウォーホルピカソにダリ、アインシュタイン、などなど。
私たちが一番なじみのある写真そっくりに変身しています。
表情もさながら顔の角度から背景や影まで・・・。うーん面白い!
私が気に入ったのは三島由紀夫
三島由紀夫になった森村泰昌さんが演説している姿。




第2部 全女優(オンナ達へ)


女装も芸術?あまりに特徴を上手にとらえていてびっくり!
カトリーヌ・ドヌーブビビアン・リーライザ・ミネリマリリン・モンロー他。
いろいろと映画女優になりきっていました。
ビビアン・リーに変身した「風と共に去りぬ」の写真、背景が日本庭園だったり。
それもまた独特の世界となり違和感ないんだな。
ライザ・ミネリと言えば「キャバレー」なんだけどコスチュームから表情もまんまです。


日本の女優も登場。原節子藤純子、岩下志摩もあれば薬師丸ひろこまで。見ごたえありました。


徹底的に演じきっている森村泰昌さんの作品、私はどの作品にも何か毒気を感じました。
そっくりになることで何かが見えるんだろう。
政治的な人物に扮したことは何かを森村さんが外に放出しているんでしょうか。
どの作品も軽さがないんだな。ふざけてそっくりにしてるんじゃない。
ちゃんと芸術してる。
美術館を後にしてからも作品を思い出しては考えています。